Friday, September 15, 2017 11:26 AM

臍帯血販売業者らを再逮捕 詐欺と横領容疑、4府県警

 他人の臍帯血を国に無届けで移植したとされる事件で、愛媛など4府県警の合同捜査本部は15日、臍帯血の保管を委託した女性らに医療研究目的で使用するとうそを言い、所有権を放棄させてだまし取ったなどとして、詐欺と横領の疑いで、茨城県つくば市の臍帯血販売会社「ビー・ビー」社長篠崎庸雄容疑者(52)を再逮捕した。

 横領容疑は、押収品の臍帯血の保管を任されていたのに販売した疑いで、捜査本部は15日、共謀したとして、京都市の「京都健康クリニック」経営者坪秀祐容疑者(60)も再逮捕した。

 また、捜査本部は15日までに、無届けで移植したとして再生医療安全性確保法違反容疑で、7医療機関の医師らを書類送検した。

 一方、松山地検は15日、同法違反罪で「表参道首藤クリニック」(東京都渋谷区)院長の医師首藤紳介容疑者(40)や、福岡市の卸売会社「レクラン」(閉鎖)元社長井上美奈子容疑者(59)、篠崎、坪両容疑者を起訴。同法違反容疑の他2人のうち1人を略式起訴、1人を処分保留とした。(共同)