Friday, September 15, 2017 11:27 AM

THAAD追加配備も アジア前方拠点のグアム

 米領グアムは、日本人に人気のリゾートという顔を持つ一方、朝鮮半島などアジア太平洋の有事に米軍が前方展開する軍事要衝でもある。北朝鮮による15日の弾道ミサイル発射に先立ち、グアムのカルボ知事は訪問先のワシントンで取材に応じ、島の防衛力は万全だと強調。一方、米軍から最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の追加配備を求められれば受け入れる考えも示した。

 人口17万人近くのグアムには、昨年だけでも島の人口を大きく上回る約74万人の日本人観光客が訪れた。ただカルボ氏は14日、北朝鮮が8月にグアム沖へのミサイル発射計画検討を表明して以降、日本からの旅行客が減少傾向にあることを明らかにした。

 淡路島ほどの大きさの島には、ビーチだけでなく、多くの軍事施設が点在する。米メディアによると全面積の約3分の1を米軍が所有し、海軍や空軍に所属する6000〜7000人が駐留。島北部のアンダーセン空軍基地に、朝鮮半島まで約2時間で到達できるB1戦略爆撃機を配備しているほか、南西部には原子力潜水艦の基地アプラ港がある。(共同)