Tuesday, September 19, 2017 11:28 AM

大谷選手、早くも争奪戦 大リーグでも二刀流なるか

 プロ野球日本ハムの大谷翔平投手(23)が岩手・花巻東高時代から夢見てきた大リーグに今オフ、ポスティングシステムを利用して挑戦する意思を固めた。投打の「二刀流」で球界の常識を超えたこの5年間の活躍は、高校時代からラブコールを送ってきた米球界でも関心が高い。今季、登板日には大リーグ関係者が多く詰め掛け、早くも争奪戦が始まっている。

 大谷選手がメジャーを意識し始めたきっかけは岩手・水沢南中時代から熱心に通い続けてくれた大リーグ球団のスカウトの存在だった。故障しているときにも岩手まで足を運んでくれた熱意に気持ちが傾いた。花巻東高の恩師、佐々木洋監督は「熱心に来てくれる姿を見てメジャーでやりたいと普通に思っただけ。あっちも絶対に欲しいという感じだった」と相思相愛だったと回想する。

 ドラフト会議で日本ハムは1位で指名。二刀流での育成方針を掲げて口説いた。高度に分業が進む球界で懐疑的な声が根強くあったが、昨季、投手で10勝を挙げ、打者では22本塁打を放って日本一に大きく貢献。不動の評価を築いた。(共同)