Tuesday, September 19, 2017 11:30 AM

首相、25日に冒頭解散表明 二階幹事長へ準備指示

 安倍晋三首相は25日に記者会見を開き、28日召集の臨時国会冒頭に衆院を解散すると正式表明する方向で調整に入った。政府関係者が19日、明らかにした。自民党の二階俊博幹事長は、首相が早期解散に向けた準備を18日に指示したと役員連絡会で説明した。民進党は解散前に国会で代表質問を実施するよう要求したが、自民党は応じなかった。民進、共産、自由、社民の野党4党は20日に幹事長・書記局長会談を開き、早期解散は国会軽視だと抗議する。与野党は公約づくりに着手した。

 首相は国連総会出席のため米国を訪問中で、22日夜に帰国する。25日の会見では、消費税財源の使途変更による子育て支援策を実現するため、消費税増税に関する2012年の自民、公明、民主(当時)の3党合意を見直す方針に言及する考えだ。会見前の経済財政諮問会議でも、全世代型の社会保障改革の一環として消費税財源の使途変更を話し合う。

 首相は今週末に自民党の岸田文雄政調会長と会い、衆院選公約を巡り協議する方向だ。衆院選は「10月10日公示-同22日投開票」が軸で、岸田氏は公約作成を急ぐ。(共同)