Tuesday, September 19, 2017 11:31 AM

トイザラス、破産法申請 ネット通販攻勢で実質破綻

 玩具販売大手トイザラスは18日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を裁判所に申請したと発表し、事実上経営破綻した。同社が抱える長期の債務は約50億ドル(約5600億円)。インターネット通販大手アマゾン・コムに押されて顧客離れが続き、業績不振で資金繰りが悪化していた。法的整理の対象は米国とカナダの事業で、日本を含むアジア事業は対象ではない。

 トイザラスは世界に約1700店を展開し、日本では日本トイザらス(川崎市)が160店を運営している。日本トイザらスを傘下に置き、アジア地域を管轄するトイザラス・アジア(香港)は「通常通りの営業を継続する」との声明を出し、店舗での販売やサービスに変更はないとの方針を明らかにした。

 日本トイザらスは、トイザラス・アジアの傘下で資金調達や仕入れを手掛けているという。2017年1月期の売上高は改装による店舗閉鎖が響き、前期比3.1%減の1405億円だった。(共同)