Tuesday, September 19, 2017 11:31 AM

北朝鮮制裁の完全履行確認 北方領土活動へ調整加速

 河野太郎外相は18日(日本時間19日)、ロシアのラブロフ外相とニューヨークで会談した。対北朝鮮連携について、石油供給の制限を含む国連安全保障理事会の制裁決議の完全な履行が重要だとの認識を確認した。北方領土での共同経済活動では、首脳会談で合意した海産物養殖など5項目の早期実現へ調整を加速させる方針で一致した。

 今後の北朝鮮対応を巡り、河野氏は「北朝鮮に影響力を持つロシアからしっかり(核放棄を)働き掛けてもらいたい」と要請した。ラブロフ氏は制裁決議に言及し「完全履行は当然だ」と強調した。両氏は安保理での緊密連携を申し合わせた。

 共同経済活動では、10月初めをめどとする北方四島への2度目となる調査団の派遣を充実した内容にするとの認識を共有した。次官級協議や局長級の作業部会を開いて調整を進め、成果を目指す考えで一致した。今月23日に予定する北方領土元島民による初の空路墓参の準備状況も確認した。(共同)