Tuesday, September 19, 2017 11:32 AM

首相、対北朝鮮で連携要請 アフリカ首脳に「圧力を」

 訪米中の安倍晋三首相は18日午後(日本時間19日午前)、国連安全保障理事会メンバーを中心としたアフリカ諸国の首脳とニューヨークの国連本部で会談し、北朝鮮の核・ミサイル開発を阻止するため、制裁決議の完全履行に向けた連携を要請した。「従来にない新たな段階の圧力をかける必要がある」と述べた。20日に実施する国連総会の一般討論演説で、北朝鮮の挑発行動は国際社会の脅威だと訴える考えだ。

 首相は18日午後にニューヨークに到着。アフリカ諸国の首脳に対し、北朝鮮の核実験などについて「国際社会の平和と安全に対するこれまでにない重大かつ差し迫った行為だ」と指摘。アフリカには北朝鮮と関係が深い国があることを踏まえ、軍事協力の断絶、輸出入規制や人的往来制限の強化も求めた。アフリカ首脳側は「北朝鮮の核実験は国際社会への挑戦だ。日本の立場を強く支持する」と応じた。

 この後、安倍首相はイスラエルのネタニヤフ首相とも会談し、北朝鮮の核・ミサイル開発を巡り「国際社会の安全保障上の脅威であり、核不拡散の観点からも憂慮すべき問題だ」と強調。ネタニヤフ氏は「脅威の深刻さについて、完全に同意する」と語った。保健医療に関する首脳会合にも参加し、東京で12月に国際会議を開くと表明した。(共同)