Tuesday, September 19, 2017 5:45 PM

FRB、資産縮小決定へ 利上げ方針も議論

 米連邦準備制度理事会(FRB)は19日、金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)を2日間の日程で始めた。市場に大量の資金を供給する量的緩和で膨らんだ保有資産の縮小開始を決める見通しだ。年内にあと1回、来年は計3回としている現在の追加利上げの方針が妥当かどうかも協議するとみられる。

 イエレンFRB議長が20日のFOMC終了後に記者会見し、政策決定の理由を説明する。イエレン氏は来年2月3日に1期目の任期満了を迎える。市場関係者は、イエレン氏の進退に関する発言にも大きな関心を寄せている。

 資産縮小の開始は、FRBが金融危機対応からの完全脱却に乗り出すことを示す。一方、物価上昇率の低迷を受け、追加利上げは見送り、主要政策金利を年1〜1.25%に据え置く公算が大きい。景気拡大に伴って徐々に金利を上げていく方針は維持する見通しだ。(共同)