Tuesday, September 19, 2017 5:47 PM

対北朝鮮制裁履行に期待 友好国イランへ安倍首相

 安倍晋三首相は19日、訪問先のニューヨークで、イランのロウハニ大統領と会談した。北朝鮮による核・弾道ミサイル開発の阻止に向け「国連安全保障理事会の制裁決議を厳格に実施することが重要だ」と強調。北朝鮮と長年の友好関係にあり、核開発にも関与していると指摘されるイランの取り組みに期待感を示した。

 会談で首相は、イランが2015年に米欧などと結んだ、核開発の制限によって経済制裁を解除する核合意を厳守するよう要請した。ロウハニ大統領は「核合意を順守する。イラン側から破棄することはない」と応じた。トランプ大統領が19日の国連総会の一般討論演説でイラン核合意を批判したことには懸念を示した。

 北朝鮮を巡って首相は「従来にない新たな段階の圧力をかけ、政策を変えさせる必要がある」と訴えた。ロウハニ大統領は「日本をはじめとするアジアの友好国の安全はイランにとっても重要だ」と表明。同時に「イランは核戦争や核兵器開発、核兵器を用いた脅迫に反対し、北朝鮮に伝えてきている」と説明した。(共同)