Wednesday, September 20, 2017 12:56 PM

米に密航者50人移送へ 豪、オバマ前政権と合意

 オーストラリアのターンブル首相は20日、南太平洋のパプアニューギニア・マヌス島とナウルの施設に収容している密航者のうち計約50人を数週間以内に米国に移住させると明らかにした。ロイター通信によると、対象者は、バングラデシュやスーダンの出身者のほか、ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャら。

 オーストラリアは昨年11月、オバマ前政権との間で、収容者が難民と認定されれば最大1250人を米国が受け入れる枠組みで合意したと発表。今後段階的に移住させるとみられるが、移民受け入れに消極的なトランプ政権が具体的にどう対応するかは不明。

 オーストラリアは、インドネシアを経由する密航船の対応に苦慮、密航者を両施設に移送するなどしてきた。ダットン移民相は同日「今後の密航者に適用されることはない今回限りの措置」との声明を出し、密航船は追い返すと強調した。(共同)