Wednesday, September 20, 2017 12:57 PM

日独協力し小惑星探査へ ちり採取、生命起源迫る

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日、ドイツと協力して小惑星を探査すると発表した。地球の生命の起源となった有機物は、小惑星や彗星などの小天体が放出したちりに含まれていたとする説があり、小惑星に接近してまき散らされたちりを採取、分析して生命誕生の謎に迫ることを目指す。

 JAXAとドイツ航空宇宙センターは同日、ちりを検出する観測機器の開発を、主にドイツが担当する方向で検討することに合意した。JAXAは探査機「デスティニー+(プラス)」を2018年度から開発。22年に小型ロケット「イプシロン」で打ち上げる。

 探査の対象は小惑星「フェイトン」。かつて地球の軌道を通り過ぎたときに残したちりが、毎年12月のふたご座流星群のもとになっていると考えられている。(共同)