Wednesday, September 20, 2017 12:58 PM

核禁止条約、50カ国超署名 非合法化、廃絶目指す

 核兵器を非合法化して廃絶を目指す「核兵器禁止条約」の署名式が20日、ニューヨークの国連本部で開かれた。日本から被爆者も出席した。条約は各国が署名後、国内手続きを経て批准した国が50カ国に達した日から90日後に発効する。国連によると、式典終了後も含め20日中に51カ国が署名する見通しで、発効に向けて大きく前進した。

 グテレス事務総長は冒頭演説で「(原爆被害を)勇敢に生き抜いた広島と長崎の被爆者はわれわれに、核兵器による破滅的な人道被害を思い起こさせてくれる」と賛辞を贈り、条約は「核兵器のない世界」に向けた重要な一歩だと述べた。

 続いてブラジルのテメル大統領ら、一般討論演説で国連を訪問中の各国首脳らが次々と署名。一人署名を終えるごとに会場から拍手が湧いた。(共同)