Wednesday, September 20, 2017 6:12 PM

米経済復活示す 高成長は見通せず

 米連邦準備制度理事会(FRB)の保有資産縮小は経済の底堅さを反映した措置で、2008年に起きた金融危機リーマン・ショックにより打撃を受けた米経済の復活を示す。09年6月に始まった今回の景気拡大局面は9年目に入り、今後も経済成長が続く見通し。ただ、物価が上昇の勢いを欠くといった問題を抱えており、トランプ政権が思い描くような高成長は見通せない。

 資産縮小は、危機で落ち込んだ景気を支えるための量的緩和策で市場に大量に流し込んだ資金の回収を意味する。米経済の拡大を受け、危機対応策は不要になった。

 今年4〜6月の実質国内総生産(GDP)の成長率は前期が低成長だった反動もあって、年率換算で前期比3・0%増と9四半期(2年3カ月)ぶりの高水準となった。(共同)