Thursday, September 21, 2017 10:43 AM

被ばく医療の専門家育成 放医研が国際研修会

 放射線医学総合研究所(千葉市)は21日、原子力施設などでの被ばく事故に対応する専門家を育成するため、アジア各国の医師らを招いた国際研修会を開催した。中国、インドなどでは原発など原子力利用の拡大が今後も予想され、被ばく事故への備えを強化する狙い。

 研修会には中国や韓国などから23人が参加。過去に海外で起きた一般市民の被ばく事故を参考に、患者が病院に搬送された際の診察手順や内部被ばく線量の測定方法、近隣住民への情報提供のやり方などを確認した。

 放医研の立崎英夫被ばく医療センター長は「放射線の医学的な応用も含めて利用が増えると被ばく事故の可能性は高まる」と述べ、研修会の意義を強調した。(共同)