Thursday, September 21, 2017 10:45 AM

飛ぶボール?戦術に変化? 本塁打急増の大リーグ

 大リーグは19日に全体の本塁打数が過去最多だった2000年の5693本を超えた。20日には01年のバリー・ボンズ、サミー・ソーサ以来のシーズン60本塁打を目指すスタントン(マーリンズ)が56号を放つなど「野球の華」は急増した。

 00年は「ステロイド(筋肉増強剤)時代」とされる。これを上回るペースが注目された頃、米メディアは公式球が飛ぶようになったとさかんに報じた。これに対し、大リーグ機構のマンフレッド・コミッショナーは「検査によると、物理的にボールには何の変化もない」とAP通信に疑念を否定する。球威やスイングの軌道、選手の体格の変化などを要因に挙げ「唯一の答えというのは永遠に見つからないと思う」と語った。

 戦術の変化を指摘する声もある。ヤンキースのジラルディ監督は「自分の若い頃に比べると盗塁やバント、エンドランが大きく減っている。相手にアウトを与えず、バットを振らせているのだ」と語る。ジャッジ(ヤンキース)は20日に45号とし、1987年のマーク・マグワイアの新人王有資格者のシーズン最多本塁打記録49に迫った。(共同)