Friday, September 22, 2017 10:45 AM

トヨタ、外国人実習を倍増 日本の技能伝え競争力強化

 トヨタ自動車は22日、海外の生産現場で働く外国人幹部候補の国内実習を、2017年度は前年度比2倍の約280人に増やすことを明らかにした。徹底的に無駄を省き生産効率を上げる「カイゼン」方式や、日本の高い技能を学ばせ、国際競争力を高める。

 トヨタグループは年間生産台数約1千万台のうち6割を海外で造っており、外国人従業員の育成が課題だ。実習はアジアなど新興国の現地法人の生産ラインで働く技能職を対象とする。身に付けた技能を現地で普及させる人材育成手法も学ぶ。

 技術を途上国経済の発展に役立てる国の「外国人技能実習制度」を活用し、愛知県内の工場で4カ月間、日本人と共に働きスキルを習得する。トヨタは14年度に試験的に運用を始め、16年度は約130人だった。(共同)