Friday, September 22, 2017 11:50 AM

医療ケア児支援に報酬加算 厚労省、受け皿拡大へ

 厚生労働省は22日、障害児向けデイサービスなどの事業所が、たんの吸引といった医療的なケアを必要とする子ども(医療的ケア児)を受け入れた場合、来年4月から看護師の配置などに応じて報酬を加算する方針を決めた。同日開いた有識者チームに考え方を示した。

 現状では看護師の配置を評価する仕組みになっておらず、医療的ケア児が通える事業所は少ない。受け皿を拡大し、保護者の負担軽減にもつなげたい考えだ。

 医療的ケア児は、胃に穴を開けてチューブで栄養を摂取する「胃ろう」やたんの吸引、人工呼吸器の装着などが必要な子ども。医療技術の進歩で新生児が救命される確率が高まったことで増加。全国に19歳以下で約1万7千人いると推計されている。(共同)