Friday, September 22, 2017 11:53 AM

数千人が「魔女狩り」被害 国連人権理、初のセミナー

 ジュネーブで開催中の国連人権理事会で21日、世界各地に残る迷信による「魔女狩り」などの被害と人権について考えるセミナーが行われた。人権高等弁務官事務所によると、世界では今も毎年数千人が「魔女狩り」などの被害に遭っており、各国政府に早急な対策を呼び掛けた。このテーマでの国連での催しは初めてという。セミナーは22日まで。

 セミナーでは、ギルモア人権副高等弁務官が演説し「私たちはこれまで十分理解せず、見過ごしてきたものに目を向ける必要がある」と指摘、迷信などを原因とする人権侵害を止めねばならないと訴えた。

 魔術を持っているなどとして女性らを迫害する「魔女狩り」はサハラ砂漠以南のアフリカ諸国やインド、パプアニューギニアなどでみられ、魔女とみなされると拷問などの危害を加えられ、殺害されることもある。(共同)