Friday, September 22, 2017 11:54 AM

水俣条約会議24日開幕 85カ国が閣僚級派遣

 8月に発効した「水銀に関する水俣条約」の第1回締約国会議が24日、スイス・ジュネーブで開幕する。会議を主催する国連環境計画(UNEP)によると、米国、中国など154カ国・地域が参加、うち85カ国が閣僚級の代表を派遣し、スイスと南米のガイアナは大統領が出席予定。会議には締約・署名国以外も参加できる。

 会議には熊本県水俣市の胎児性水俣病患者の坂本しのぶさんがオブザーバー参加。坂本さんは開幕前日の23日に非政府組織(NGO)主催のイベントに出席するのを手始めに、29日までの会期中、水銀の人体への害を広く訴える予定だ。

 28日の公式プログラム「水俣への思いをささげる時間」では坂本さんや西田弘志水俣市長、環境省親善大使の高校生らがスピーチし、水俣病の教訓を世界に伝える。(共同)