Friday, September 22, 2017 11:55 AM

ASEMが反保護主義宣言 経済相、自由貿易を強化

 アジアと欧州の約50の国・機関が参加するアジア欧州会議(ASEM)の経済相会合が22日、ソウルで開かれ、自由貿易の重要性を確認し、保護主義に共同で対抗することを盛り込んだ共同宣言を採択した。会合開催は2005年以来12年ぶり。終了後に記者会見した韓国の白雲揆・産業通商資源相は「今後は2年ごとに定例開催することで合意した」と述べた。

 白氏などによると、会合では、トランプ米政権が掲げる保護主義的な政策に対し、世界貿易機関(WTO)を中心とする多国間の自由貿易体制の維持、強化で合意。ASEM内での連携促進や、地球温暖化防止の国際的な枠組み「パリ協定」の迅速な履行のため努力することでも一致した。米国はASEMの枠組みに入っておらず、出席していない。

 日本からは西銘恒三郎・経済産業副大臣が出席。米国が離脱した環太平洋連携協定(TPP)や、中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国など計16カ国で交渉中の東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を進めていく考えを示した。(共同)