Tuesday, September 26, 2017 12:39 PM

ABB、GEの部門買収〜26億ドルで、北米事業拡大

 スイスの産業用電機大手ABBは25日、複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)の産業ソリューション部門を26億ドルで買収すると発表した。北米事業の拡大が目的で、買収によって電動システム事業では仏シュナイダー・エレクトリックに次ぐ世界第2位に浮上する。

 ロイター通信によると、ABBは買収のコスト効果を年間2億ドルと見込んでいる。買収の合意内容には、GEブランドを長期にわたって使用し、GEと戦略提携することも含まれる。GEの産業ソリューション部門の2016年売上高は約27億ドルだった。

 ジョージア州を拠点とするGEの部門の製品には、サーキットブレーカー、スイッチギヤ、照明制御装置、データセンタを含む施設向けの電源装置が含まれる。 ABBにも同様の製品がある。

 ABBは、北米市場への浸透を強め、世界規模で設置されているGEのより大きな電気設備を取り扱うことを目指している。ABBによるとこの事業はGEの「冷たく扱われた子供」であり、米国でのシェア低下を食い止めるため、ABBが老朽化する製品を独自の技術で更新するという。