Tuesday, September 26, 2017 12:54 PM

米大統領に抗議の輪 首脳、選手「膝つき」連帯

 トランプ大統領がプロフットボールNFLの試合で国歌斉唱の際、人種差別に抗議するため片膝をついたまま起立しない選手を非難したことを受け、米プロスポーツ界で抗議の輪が拡大している。NFLカウボーイズは25日の試合でジェリー・ジョーンズ・オーナーが国歌斉唱前に選手らと膝をついて連帯を訴えた。人気チームの首脳で、トランプ支持者がとった行動が注目を集めた。

 トランプ氏はツイッターで「国歌斉唱で起立しないならおまえはクビだ」と主張。これに多くの選手が反発した。AP通信によると、24日には200人以上が膝をつくなどして応じた。リーグ屈指のQBで、トランプ氏の友人とされるペイトリオッツのトム・ブレイディも地元ラジオで「彼の発言には賛成しない。分断を深めるだけ」と苦言を呈した。

 昨年フォーティナイナーズ(49ers)で片膝をつく抗議を始めたQBコリン・キャパニックは今季の所属先が決まっていない。行動をともにした49ersのエリック・リードはニューヨーク・タイムズ紙の論説で「不当な行為を見過ごす一人には絶対にならない」と宣言した。(共同)