Tuesday, September 26, 2017 12:54 PM

核燃料取り出し3年遅れ 1、2号機プール23年度に

 政府は26日、東京電力福島第1原発の廃炉に向けた中長期ロードマップ(工程表)を改定した。1、2号機のプールに残る使用済み核燃料の取り出し開始時期を、現行計画の2020年度から「23年度めど」に遅らせることを正式に決めた。1〜3号機の溶融核燃料(デブリ)も、最初に取り出しを行う号機の選定と詳細な取り出し工法の確定時期を18年度前半から19年度に遅らせた。

 11年12月に策定された工程表の改定は4回目。1、2号機のプールの燃料取り出しは15年6月の前回改定でも時期を遅らせており、見直しは3回目となる。「30〜40年後の廃炉完了」は今回も維持したが、主要工程の目標時期見直しが相次ぎ、計画通り完了できるか不透明さが一層、増した。

 3号機プールからの取り出しは今年1月に見直したばかりで、現行の18年度半ばを維持した。(共同)