Tuesday, September 26, 2017 12:57 PM

クルド「独立」圧倒的賛成 イラク政府、交渉拒否へ

 イラク北部クルド自治政府が25日に強行した独立の是非を問う住民投票で、地元有力クルドメディアとイラクメディアは26日までの中間集計で、賛成票が9割を超える勢いと伝えた。賛成が圧倒的多数を占めるのは確実で、迫害の歴史を持つ少数民族クルド人悲願の「国家樹立」に向けた意思が公に示されることになる。

 自治政府は結果を基に独立交渉を進展させたい意向だが、住民投票に法的拘束力はなく、中央政府は拒否する方針。クルド人住民を抱え、独立機運の波及を警戒する周辺国も投票に反発を強めており、地域の緊張と不安定化への懸念が高まっている。

 クルドメディア「ルダウ」などによると、開票率約7%の段階で賛成票は約93%。投票管理委員会によると、最終的な有権者数は在外クルド人や避難民らも含め約460万人で、約330万人が投票、投票率は約72%だった。委員会は投票終了後3日以内に開票結果を発表するとしている。(共同)