Tuesday, September 26, 2017 5:53 PM

共通軍事ドクトリン策定を 仏大統領がEU改革案

 フランスのマクロン大統領は26日、パリで演説し、2020年までに欧州連合(EU)共通の防衛予算と軍事ドクトリンを策定、ユーロ圏の最低賃金制度を導入するなど「勇気あるEU改革」を提唱した。

 ドイツ総選挙でメルケル首相の保守与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が下院議席を減らし、連立交渉の難航が予測される中、「今こそフランスとドイツが結束し、大胆な改革を進めるべきだ」と呼び掛けた。

 マクロン氏は、フランスとドイツを「ユーロ圏の中核」と位置付け、企業会計や破産などに関する会社法を両国が共通化して経済を完全統合する案を提示。改革に前向きな国だけで統合を先行させる「統合速度の多様化」を実現すると述べた。(共同)