Wednesday, September 27, 2017 5:53 PM

水銀、子ども発育に影響も 米専門家「排出削減急げ」

 重金属の環境汚染問題に詳しい米ダートマス大のシーリア・チェン研究教授は27日、ジュネーブで共同通信の取材に応じ「子どもが水銀に汚染されると発育に影響が出る可能性がある」と警告、水銀排出を減らすため各国が協力して早急に対策を取るべきだと述べた。

 また、太平洋で水銀濃度が上昇しているとのデータがあると指摘。中国やインドなどで石炭火力発電所から大気中に排出される水銀が主な原因とみられるとし「魚介類の汚染を考慮すると大きな懸念だ」と語った。

 チェン氏はジュネーブで開催中の「水銀に関する水俣条約」第1回締約国会議に出席。「非常に多くの国が参加しており驚きだ」とし、国際的に水銀問題への関心が高まっていると感想を述べた。(共同)