Thursday, September 28, 2017 11:49 AM

欧州望遠鏡でも重力波観測 発生場所、より正確に

 米国の重力波望遠鏡「LIGO(ライゴ)」と、欧州の重力波望遠鏡「VIRGO(バーゴ)」のチームは共同で、時空が揺れる重力波を検出したと27日、発表した。欧州の望遠鏡での重力波観測は初めて。重力波の検出は通算では4度目。

 ルイジアナ州とワシントン州にあるLIGOの2台の望遠鏡に加え、イタリア・ピサ近郊で今年稼働したVIRGOの望遠鏡が8月14日に重力波の信号を検出した。3台で観測することで、重力波の発生場所がより正確に分かるようになり、今回はLIGOの2台だけの場合に比べ、発生領域を10分の1ほどに絞り込めたという。将来的にはさらに精度が上がると見込まれる。

 LIGOの広報担当者は「(3台体制が本格化する)2018年には、週に1回か、もっと頻繁に重力波を観測できるだろう」と話した。(共同)