Thursday, September 28, 2017 11:51 AM

NAFTA年内合意見えず 再交渉、難航分野先送り

 米国、カナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第3回会合は27日、一部分野の協議をほぼ終える成果を得て閉幕したが、目標の年内合意は見通せない。完成品の関税をゼロにする基準「原産地規則」をはじめとした難航分野の交渉を先送りしたためで、今後に不安を残した。

 カナダのオタワで開かれた今回の会合後、3カ国は共同声明を発表し「交渉が大きく進展した分野」として中小企業や電気通信、企業の競争政策などを明記。中小企業に関する協議は「実質的に完了した」と強調した。

 再交渉の分野は20以上。交渉チームの士気をそがないよう、妥協点を見つけやすい分野から手を付けた。次回会合はワシントンで10月11〜15日に開く。メキシコのグアハルド経済相は会合閉幕後の記者会見で「(次回は)相当な困難を伴う」と予測した。(共同)