Thursday, September 28, 2017 12:26 PM

重要論点で協議「不十分」 英EU離脱交渉、前進も

 英国と欧州連合(EU)は28日、英離脱を巡る4回目の交渉会合を終えた。英側のデービスEU離脱担当相とEU側のバルニエ首席交渉官は共同記者会見で、重要分野を巡り前進があったとの認識を示したが、バルニエ氏は、離脱費支払いなど重要3論点の合意にめどを付け、将来の通商関係などの議論に移るほどの「十分な進展には至らなかった」と述べた。

 バルニエ氏は、離脱協定が英国の法律に「直接の影響」を及ぼすことを英側が認めたことを歓迎。ただ、離脱後の裁判の管轄権や、英国に残るEU市民が家族を国外から呼び寄せる際の問題などで隔たりが大きく、協議は「今後何週間、何カ月か必要だ」と述べた。

 デービス氏は、離脱後の在英EU市民、在EU英市民の社会保障の扱いについて「大きな前進」があったとしている。(共同)