Thursday, September 28, 2017 12:44 PM

米、難民受け入れ枠最低に 人権団体はトランプ氏批判

 米政府は27日、2018会計年度(17年10月〜18年9月)に世界各地から米国に受け入れる難民の上限を4万5000人にする方針を議会に伝えた。1980年に難民法が制定されて以来、最低の人数。人権団体からは、難民増加で人道危機が深刻化している国際社会の現状をトランプ政権が無視していると批判が上がった。

 テロリスト流入を懸念し、中東やアフリカからの難民の受け入れに消極的なトランプ大統領の意向を受けた措置。オバマ前政権は17会計年度に11万人を受け入れるとしたが、トランプ氏は大統領就任後にこの上限を覆して5万人に削減していた。18年度分は、これをさらに下回る。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は声明で「米国の指導力放棄だ」とトランプ氏を非難。「難民を支援するという米国の主張はもはや信用できない」と訴えた。(共同)