Thursday, September 28, 2017 6:06 PM

日中両首相が祝電交換 尖閣影響で10年ぶり

 安倍晋三首相は日中国交正常化から45周年に当たる29日、中国の李克強首相と祝電を交換した。両国首相が国交正常化に関して祝電を互いに送るのは、35周年の2007年以来。40周年の12年には、中国が日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化に反発した影響で見送られた経緯がある。

 祝電で安倍首相は、戦略的互恵関係の推進を確認した過去の共同声明に触れ「あらゆる分野で協力と交流を推し進め、安定的な友好関係を築きたい」と強調した。李首相は「歴史をかがみとし未来に向かうとの精神に基づき、日中関係の安定的改善を進めたい」と抱負を述べた。

 河野太郎外相と王毅外相も祝電を交換し、関係発展への期待感を互いに伝えた。(共同)