Thursday, September 28, 2017 6:07 PM

ミサイル燃料自主製造か 北朝鮮東部の繊維工場

 28日付のニューヨーク・タイムズは、北朝鮮が東部咸興の化学繊維工場で秘密裏に長距離弾道ミサイル用の燃料を自主製造している可能性があると報じた。米核問題専門家ジェフリー・ルイス氏らの話としている。

 専門家の間では、北朝鮮はこれまでこの燃料をロシアや中国からの輸入に依存しているとみられていた。核問題に詳しいマサチューセッツ工科大(MIT)のバイピン・ナラン准教授は、自主製造が事実であれば、核・ミサイル開発を断念させるため北朝鮮の支援国に科されている制裁はほとんど効果がなくなると指摘している。

 ルイス氏らは衛星写真や北朝鮮から亡命した元政府関係者の証言、同種燃料を製造する際に発生する極めて毒性の強い廃水の処理方法に関する北朝鮮政府の技術論文などを分析。咸興の工場でUDMHと呼ばれるミサイル用燃料が製造されている疑いがあると判断した。(共同)