Friday, September 29, 2017 12:47 PM

年金未払い新たに6000万円 局長ら5人厳重注意

 元公務員の妻らに対する総額598億円の年金支給漏れ問題で、日本年金機構は29日、新たに計25人分、総額6726万円の支給漏れがあったと発表した。また、厚生労働省は同日、一連の支給漏れ問題で、現職や元職の年金局幹部計5人を口頭で厳重注意処分とした。同省によると、8段階ある処分のうち、2番目に軽い処分という。

 新たに判明した支給漏れも夫婦の間で年金の上乗せ部分を付け替える「振替加算」制度を巡り、情報の登録や支給状況の確認を誤ったのが原因。

 最も古いもので、制度が始まった1991年4月から続いていたとみられる。1人当たりの最高額は大阪府の貝塚年金事務所で判明した約576万円だった。今年8月末までに新たな不足分はすべて支給したという。(共同)