Friday, September 29, 2017 12:49 PM

米共和党、「内戦」激化か トランプ氏支持の候補敗北

 アラバマ州で行われた上院補選の共和党予備選で、トランプ大統領と党執行部が支援した候補が、政権を去ったバノン前首席戦略官兼上級顧問が推した保守強硬派の候補に敗れ、政界に衝撃が広がった。バノン氏は党主流派の追い落としを宣言し、来年の中間選挙では非主流派の擁立に動く方針。党の“内戦”激化は避けられない情勢だ。

 セッションズ司法長官の上院議員辞任に伴う補選の共和党候補を決める26日の決選投票は、トランプ氏と党の全面支援を受けたストレンジ元州司法長官と、バノン氏が後押ししたムーア元州最高裁判事で争われた。トランプ氏とバノン氏の「代理戦争」と注目を集めた一戦は、ムーア氏が10ポイントの大差で勝利した。

 ムーア氏はキリスト教に基づく統治や軍隊による国境警備など過激な主張を展開。集会にカウボーイハットで登場、銃を振り回したこともある。(共同)