Friday, September 29, 2017 12:49 PM

難民50万人、直ちに行動を 国連、ミャンマーは反論

 国連安全保障理事会は28日、ミャンマーのイスラム教徒の少数民族ロヒンギャが暴力を逃れて難民となっている問題で公開会合を開いた。グテレス事務総長は少なくとも50万人の市民がバングラデシュへ逃れたと報告し、「直ちに行動すべきだ」と訴えた。

 ロヒンギャ問題についてグテレス氏らは「民族浄化」との認識を示しているが、ミャンマーのタウン・トゥン国家安全保障顧問は「民族浄化やジェノサイド(民族大虐殺)は起きていない」と反論した。

 グテレス氏は、ロヒンギャが多いラカイン州で、無差別な銃撃や地雷の使用、性的暴力など深刻な人権侵害が目撃されていると指摘した。「(現状は)決して受け入れられない」として、ミャンマー政府に軍事行動を停止してロヒンギャへの人道援助を受け入れ、難民を安全に帰還させるよう求めた。(共同)