Tuesday, October 03, 2017 11:18 AM

世界の記憶、24日から審査 杉原リスト、上野三碑

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)が、「世界の記憶」(世界記憶遺産)の登録を審査する国際諮問委員会を、10月24〜27日にパリで開くことが3日、分かった。第2次大戦中にナチス・ドイツの迫害から多くのユダヤ人を救った外交官杉原千畝の資料(杉原リスト、所在地・岐阜県)と、国内最古とされる石碑を含む「上野三碑」(群馬県)が審査される。

 ほかに、日本と韓国の民間団体が共同申請した江戸時代の外交使節「朝鮮通信使」関連資料や、中国や韓国などの民間団体が申請した旧日本軍の従軍慰安婦関連資料も対象になる見通し。

 日本ユネスコ国内委員会によると、国際諮問委員会は非公開で開催。諮問委の報告を踏まえ、ユネスコ事務局長が登録の可否を最終決定する。結果の発表期日は明らかにしていない。(共同)