Tuesday, October 03, 2017 1:14 PM

対クルドのドル供給停止へ イラク中銀、独立投票受け

 イラクの中央銀行は3日、北部のクルド自治政府に対し、自治区内の主要銀行へのドル供給を停止すると通知した。ロイター通信が報じた。自治政府が9月25日、イラクからの独立の是非を問う住民投票を強行したことへの報復措置という。

 措置を実行する時期は不明。自治区は食品を含む幅広い物品を輸入に依存しており、ドル供給の停止は経済に深刻な打撃を与える可能性がある。

 自治政府の投票管理委員会は9月27日、賛成票が約93%(投票率は約72%)だったとの開票結果を発表した。結果に法的拘束力はなく、イラク中央政府は「違憲で無効」として独立交渉に応じない姿勢を示している。(共同)