Friday, October 06, 2017 6:50 PM

「核兵器一つも減らない」 米軍縮大使が否定的見解

 ウッド米軍縮大使は6日、ニューヨークの国連本部で共同通信の取材に応じ、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のノーベル平和賞受賞決定について「核軍縮に実質的な影響を及ぼさないし、核兵器を一つも減らすことにならない」と述べた。

 米国務省の報道担当者は取材に、ICANが制定に向け尽力した核兵器禁止条約を「支持しないし、署名することもない」との米政府の立場は変わらないと強調。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮を念頭に「禁止条約は核抑止力を必要とする安全保障環境の現実を無視している」と指摘した。

 ウッド氏は国連総会第1委員会(軍縮)に出席するためニューヨークを訪問している。(共同)