Friday, October 06, 2017 6:51 PM

ガス大手、大手銀も州外へ カタルーニャ独立問題

 スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立を巡る住民投票を受け、州都バルセロナに本社を置くガス大手のガスナチュラルと州最大手の銀行カイシャバンクは6日、経営への影響などを懸念し、いずれも州外への法人登記の移転を決定した。地元メディアが伝えた。

 州政府は6日、1日に強行した投票の公式開票結果について投票率43.03%、賛成票90・18%だったと発表した。一方、中央政府の高官は地元テレビに出演し、投票日に負傷した多数の有権者に初めて謝罪した。

 ガスナチュラルは中南米など計約30カ国にガスや電力を供給するスペイン有数の大企業。「独立宣言」が強行された場合、ユーロ圏から離脱を迫られる恐れがあり経営に悪影響が大きいと判断した。カイシャバンクは「取り付け騒ぎ」などを懸念。大手のサバデル銀行も5日、州外への登記移転を決めている。(共同)