Tuesday, October 10, 2017 2:02 PM

日産、ホンダも使用確認 神鋼の改ざんアルミ

 神戸製鋼所が強度などの性能データを改ざんしたアルミ製品を使用した企業が10日までに相次いで判明した。供給先約200社のうち使用が確認された国内主要メーカーは日産自動車、SUBARU(スバル)、マツダ、三菱自動車、ホンダ、スズキの自動車大手のほか、三菱重工業や川崎重工業などの防衛産業が含まれている。鹿児島県の種子島宇宙センターから10日に打ち上げられた三菱重工製の国産主力のH2Aロケットにも使われていた。

 経済産業省は神戸製鋼に対し、事実関係の究明や再発防止策を講じるよう指示した。国土交通省は自動車や航空機関連のメーカーに使用状況の確認を要請している。

 自動車では、日産が車のボンネットなどに問題のアルミを使っており「歩行者を保護する性能に関わる恐れがあるため、性能への影響を至急確認する」とのコメントを出した。ホンダは自動車のドアやボンネットに使用。トヨタ自動車系の部品大手デンソーもエンジン冷却装置などに使っていた。(共同)