Tuesday, October 10, 2017 2:02 PM

政権懸け3極対決 枠組み焦点、安倍政治問う

 第48回衆院選は10日公示され、12日間の選挙戦が始まった。5年近くにわたる安倍政治が問われ、有権者の判断を受けた政権の枠組みが焦点となる。憲法や消費税、原発政策を巡り論戦が交わされる。政権継続を狙う自民、公明両党に対し、希望の党と日本維新の会のほか、共産、立憲民主、社民各党の3極が対決する構図だ。与野党8党などから計1180人が立候補し、計465議席(小選挙区289、比例代表176)を争う。22日に投票、即日開票される。

 衆院選は2014年12月以来。安倍晋三首相(自民党総裁)は勝敗ラインを与党過半数(233議席)に設定した。民進党からの合流組を多く擁した希望の党(代表・小池百合子東京都知事)は「安倍1強」体制の打破を掲げる。希望の党に加わらなかった枝野幸男元官房長官らが結成した立憲民主党は、共産党とともに憲法9条改正に反対する。

 政権交代を目指す希望の党は過半数の候補者を擁立。小池氏は立候補しなかった。首相候補については選挙結果を見て判断する意向で、自民党の一部を含む政権枠組みを模索しているとの見方もある。希望の党は日本維新の会と選挙協力を実施。共産党は多くの候補者を取り下げ、立憲民主党などとの競合を避けた。(共同)