Tuesday, October 10, 2017 5:50 PM

州首相「独立宣言」凍結 対話要求、中央政府拒否

 スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立を巡る住民投票で、プチデモン州首相は10日、州議会で演説し「独立宣言する。ただし宣言の効力を凍結するよう議会に求める」と述べた。対立激化を避けるため「中央政府との対話の期間を数週間設ける」と語ったが、具体的な日程は示さなかった。

 中央政府の報道官は「暗黙の独立宣言を容認しない」と述べ、対話を拒否する方針を重ねて示した。

 一方的な独立宣言に踏み切れば、中央政府が自治権停止などの措置を取る恐れがあった。プチデモン氏は「緊張の緩和が必要だ」と強調した。演説を聴くため、州都バルセロナ中心部の広場に集まった独立派住民の間では、曖昧な演説内容に困惑が広がった。(共同)