Wednesday, October 11, 2017 11:03 AM

日米、通商枠組み平行線 16日対話、車・牛肉で圧力

 日米両政府がワシントンで16日(日本時間17日)に開く経済対話の議題が固まった。通商枠組みでは2国間交渉を求める米国と日本の溝が深く、平行線をたどる見通し。米側は自動車や牛肉などの個別分野で市場開放圧力を強めており、協議継続に向けた一致点を見いだせるかが焦点だ。エネルギーなど双方の利益につながる分野では成果を探る。政府関係者が11日明らかにした。

 経済対話は4月に続き2回目。麻生太郎副総理兼財務相とペンス副大統領が約1時間半にわたって意見交換し、11月のトランプ大統領の来日を前に経済分野の地ならしを目指す。麻生氏はムニューシン財務長官やコーン国家経済会議(NEC)委員長と個別会談を予定し、ロス商務長官とも夕食会を調整している。

 米側が農産物の関税引き下げなどを強硬に主張すれば日本国内に不安や反発が広がり、今月22日投開票の衆院選に影響を及ぼす可能性もある。(共同)