Wednesday, October 11, 2017 11:06 AM

カタルーニャ「独立」保留 対話や国際調停求める

 スペイン北東部カタルーニャ自治州(州都バルセロナ)の独立問題で、プチデモン州首相は10日、州議会で演説し「共和国として独立宣言する。ただし宣言の効力を凍結する」と述べた。対立激化を避けるため「中央政府との対話期間を数週間設ける」とし、改めて国際的な調停などを求めたが、具体的な日程は示さなかった。

 これに対しラホイ首相は11日、緊急閣議を開いた後に「独立を宣言したのか、していないのか、明確な説明を求める」と、州政府に公式な立場の表明を要求。その上で「憲法規定に基づき州自治権の停止措置を取ることを検討する」と警告、強硬措置も辞さない考えを改めて示した。

 ラホイ氏は対話や国際的な調停は拒否した。中央政府は「反乱」容疑による州首脳らの訴追なども検討している。(共同)