Wednesday, October 11, 2017 11:06 AM

「ロヒンギャ放逐が狙い」 国連、ミャンマーを非難

 国連人権高等弁務官事務所は11日、ミャンマーでのイスラム教徒少数民族ロヒンギャの迫害について「ロヒンギャを国外に放逐し、帰還できないようにする狙いでミャンマー治安部隊が実施したものだ」と非難する報告書を発表した。多くのロヒンギャの住民が殺害されたとみられるが、現時点で人数は不明だとした。

 同事務所は9月14〜24日にバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプにチームを派遣、聞き取り調査を実施した。

 調査に当たった担当者は11日にジュネーブで記者会見し、治安部隊のロヒンギャに対する殺害や暴行などの迫害は「組織的なものであらかじめ準備されていたとみられる」と述べた。迫害はロヒンギャの武装集団とミャンマー治安部隊の衝突が始まった8月25日の前からあり、早ければ8月初めに始まったとみられると指摘した。(共同)