Thursday, October 12, 2017 10:44 AM

米、武器輸出拡大へ 貿易赤字削減狙い新政策

 トランプ政権が米国製武器の売却を促進するため、武器輸出関連規制の緩和や免許制度の簡易化を柱とする新たな政策を年内にも発表することが12日、分かった。米国内の雇用創出や貿易赤字削減につなげる狙い。複数の米政府当局者が明らかにした。「米国第一」主義を前面に出した政策により、日本など同盟国への武器輸出が拡大する可能性がある。

 政権側は「慎重な審査体制」を確立するとしているが、議会からは武器輸出の安易な拡大は中東地域などでの紛争激化につながるとの懸念も上がっている。

 新政策は「戦略的武器輸出イニシアチブ」などの名称が検討されており、大統領令か覚書の形式で公表される見通し。軍事利用につながるハイテク製品の輸出について定めた武器取引規則や、通常兵器譲渡政策の見直しが含まれているという。(共同)