Thursday, October 12, 2017 10:44 AM

G20、緩和縮小の影響議論 財務相会議きょう開幕

 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議がワシントンで12日(日本時間13日朝)開幕する。米欧などによる金融緩和縮小の動きが世界の金融市場や新興国経済に与える影響について議論。北朝鮮やシリアの地政学リスクを巡っても意見を交わす見通しだ。

 世界経済は先進国や中国を中心に堅調に推移している。国際通貨基金(IMF)は10日発表した経済見通しで、世界全体の成長率予想を2017年は3.6%、18年は3.7%に引き上げた。

 景気回復を受け、米欧の金融政策はリーマン・ショック後の危機対応から正常化へとかじを切っている。米連邦準備制度理事会(FRB)は量的金融緩和で膨らんだ保有資産の縮小に今月から着手し、12月の追加利上げを模索。欧州中央銀行(ECB)も今月下旬に量的緩和の縮小を決める見通しとなっている。(共同)