Thursday, October 12, 2017 10:48 AM

自民が通達「楽観許さず」 希望は「1強政治」指弾

 衆院選(22日投開票)の序盤情勢を探る報道各社の調査が与党優勢を伝えたのを受け、各党が12日、論戦を白熱化させた。自民党の二階俊博幹事長は引き締めを図るため「一瞬たりとも楽観を許さない」と緊急通達を党内に出した。希望の党の小池百合子代表(東京都知事)は森友、加計学園問題を引き合いに「安倍1強」政治を指弾した。共産党は政権批判票の受け皿が分散している状態に警戒感を示した。

 新潟県入りした安倍晋三首相(自民党総裁)は街頭演説で情勢調査に触れず、拉致問題解決への意欲を前面に出した。燕市では選挙情勢に関し「本当に厳しい。誰を信用できるか決めるのが選挙だ。看板をころころ替える人を信用できるのか」と野党をけん制した。

 党内に警鐘を鳴らす役割を担った二階氏の緊急通達は「一喜一憂することなく、万全の態勢を組んで運動に当たってほしい」と明記した。二階氏は鹿児島市内で記者団に「少し調子が良いなんて思った候補は必ず脱落する」と強調した。(共同)