Friday, October 13, 2017 10:02 AM

インド経済停滞で政権批判も 7%成長困難との観測

 インドの2017年4〜6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)成長率が前年同期比5・7%増に急落した。高成長が続いてきたインドでは3年3カ月ぶりの低水準。モディ政権の税制改革が性急すぎたとして批判する声が勢いを増している。モディ氏は景気てこ入れを迫られたが、妙薬は見当たらない。

 14年5月に発足したモディ政権は14年度(14年4月〜15年3月)以降、経済発展の目安とされる7%以上の高成長を通年で維持してきた。四半期ごとの成長率が5%台になるのはモディ政権下で初めて。17年度の7%確保は難しいとの観測が早くも広がっている。

 インド格付け会社クリシルは17年度の成長率予想を7・4%から7・0%に引き下げた。6%台半ばを予想する市場関係者も多い。(共同)