Friday, October 13, 2017 10:05 AM

コメ価格3年連続値上がり 17年産8.3%上昇

 農林水産省は13日、2017年産米の出荷業者と卸売業者の相対取引価格が、9月平均で前年同月比8.3%上昇の60キロ当たり1万5526円になったと発表した。新米の相対取引価格の公表が始まる9月の値上がりは3年連続。大豆や飼料用米などへの転作が進んでおり、主食用米の供給減少が見込まれることが上昇の背景にある。

 国による生産調整(減反)の最終年となった17年産米は生産数量目標を達成。作況も「平年並み」が見込まれ、コメ余りは当面避けられる見通しとなっている。

 JAグループが農協に前払いする概算金も16年産より高い産地が目立っており、価格上昇はひとまず農家の経営の後押しになりそうだ。一方で消費者の負担が増し、コメ離れを招くリスクもある。(共同)